日本野鳥の会 神奈川支部ホームページ
コサギ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、アオサギなどのサギ類は、集団でコロニーを形成して繁殖します。そのため臭いや鳴声が周辺住民とのトラブルとなるなど、たびたび追い出しにあってきました。
またサギ類が繁殖するためには、周辺に雛たちを養うのに十分なエサを確保できる広大な水辺環境が必要になります。環境変化の激しい神奈川県では、背後に水辺環境があり、人との距離が保てる場所がなくなってきているように感じております。特にコサギのコロニーが減少して現在は寒川町のみ確認されています。これまで安定的にサギ類が繁殖してきました寒川町のコロニーも、すぐ近くを道路を通そうとする計画があり、最近具体化する動きがあることがわかりました。
サギ類の集団営巣地は神奈川県のレッドデータでは絶滅の恐れがある地域個体群になっています。現在まで分かっている範囲では、川崎市等々力公園・横須賀市浦賀叶神社、伊勢原市高森、開成町吉田島、南足柄市塚原などのコロニーが開発や追い払いなどにより消滅しています。そこで県内のサギ類のコロニー現状がどうなっているのか、大至急調べる必要が出てきました。現在の神奈川県におけるサギ類の繁殖状況に危機感を抱いてのことですので、観察記録をお持ちの方は、ぜひご協力をお願いいたします。
神奈川県内におけるサギ類の繁殖記録(過去から現在まで)
●集めている記録
・観察年月日(期間)・場所・繁殖が確認できた種(コロニーに出入りが確認された種)
・コロニーの環境・観察者、連絡先
※記録は、全ての項目を満たしていなくても結構です。コロニーが現在どうなっているか、
観察された期間もわかれば教えてください。
●記録の送付先
・メールの場合(アドレス) GZH02213アットマークnifty.ne.jp 石井まで
・FAX 045-453-4301 支部事務所まで
・郵送の場合 支部事務所(支部報裏面)(文責:新倉三佐雄・石井隆)