2015年12月17日木曜日

多摩川河口の自然を考えるシンポジウムにおいて・・・・



27川企臨国第341号
 平成27年12月15日



日本野鳥の会神奈川支部
副支部長 石井 隆 様



川崎市総合企画局臨海部国際戦略室長 
     鈴木 毅  


羽田空港周辺・京浜臨海部の連携強化に関する問い合わせについて(回答)


時下、ますますの御清祥のこととお喜び申し上げます。 また、平素から市政に御理解と御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。 10月31日に貴団体が主催した「多摩川河口の自然を考えるシンポジウム」において、参加者 から寄せられた本市講演内容に関する質問について、別紙のとおり回答いたします。

(基盤調整担当)
 電話 044-200-2704





シ ン ポ ジ ウ ム 参 加 者 か ら い た だ い た 質 問 へ の 回 答 に つ い て



【質問】
●トンネル案との比較はしたのか?検討したのであれば、その内容を知りたい。
●羽田空港周辺の多摩川両岸の連携強化、経済面からの必要性の説明はありましたが、そのための手段が架橋である。その他に有効な手段がないという事の説明をして下さい。
●複数案の検討をされるつもりが無いのでないか。この事についてどうお考えか、ご回答下さい。

【回答】
羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会において、連絡道路は、羽田空港を中心とした連携強化による相乗効果を発現し、世界的な成長戦略拠点の形成を支えるインフラであると位置付けられています。
検討にあたっては、一体的な拠点形成への効果、影響、土地利用への影響、既存道路への影響及び環境への影響などについて、上流、中央、下流のルートを比較し、羽田空港跡地地区と殿町地区の中央部に、両地区を結ぶ新たな橋梁(2車線)として、検討の深度化を図ることが確認されました。

【質問】
●羽田連絡道路を作ることのメリットとデメリットの比較検討結果を知りたい。

【回答】
連絡道路は、羽田空港を中心とした連携強化による相乗効果を発現し、世界的な成長戦略拠点の形成を支えるインフラとしての機能が期待されています。
また、配慮が必要なものとしては、多摩川の自然環境への影響等と認識しており、現在、調査等を行っているところです。

【質問】
●建設に当たり困難な条件が多々ある事はあきらかであり、この克服のためには、ゼロオプションという選択も考えられます。国道357号線多摩川トンネルが代替手段とならないかどうか回答下さい。

【回答】
国道357号線は、東京湾に面する千葉、東京、神奈川の各都市を結ぶ幹線道路として、都市整備の再編を図り、都市内交通を緩和するほか、空港や湾岸などのアクセス道路として物流の効率化を図る役割を担っています。
一方で、連絡道路は、羽田空港を中心とした連携強化による相乗効果を発現し、世界的な成長戦略拠点の形成を支えるインフラとしての機能が期待されていることから、両道路の役割や機能は異なるものです。


(上記回答は関係者確認済)

2015年12月12日土曜日

【要望】羽田連絡道路の環境調査結果に関して

2015年12月10日

川崎市長様

日本野鳥の会神奈川支部
                                                        支部長 鈴木茂也

(仮称)羽田連絡道路の環境調査結果に関して(要望)


 前略。日頃からの自然保護行政の推進に関して感謝いたします。
  さて、(仮称)羽田連絡道路に関して環境調査に関しては、アセスメントと同様な調査を実施していると聞いています。川崎市の税金を投入した調査なので、市民への公表と合意形成の機会が必要と考えます。以下の要望をします。

1.アセスメントと同様の公告縦覧、意見書提出の機会を設けて下さい。
2.アセスメントと同様の準備書・方法書・見解書・公聴会を行って下さい。
3.その意見を元に、東京都、大田区、国、関係団体、学識経験者、住民を含めた協議機関の場を設けて下さい。

                                      以上


2015年12月10日木曜日

特定外来生物 カナダガン根絶 


 我が国においては、昭和60年(1985年)に初めて静岡県富士宮市で2羽が確認され、その後、富士五湖周辺に定着しました。そして、25年後の平成22年(2010年)には、関東地方で約100羽に達しました。そのため、平成22年(2010年)より、カナダガン調査グループ(※)が主体となって、地元関係者等と協力しながら防除が進められてきました。防除手法は、成鳥の「捕獲」及び「擬卵交換」による増殖抑制を中心に行われました。 これらの防除活動により、平成26年(2014年)までに71羽、卵150個以上の防除が実施されました。

※カナダガン調査グループ:日本野鳥の会神奈川支部、神奈川県立生命の星・地球博物館、かながわ野生動物サポートネットワーク、地域自然財産研究所からの有志メンバーで構成

環境省の報道http://www.env.go.jp/press/101789.html


 カナダガンは北米原産の大型のガンで、繁殖率が高い。関東地方を中心に各地に定着。鑑賞目的で輸入された個体が野生化したことが始まりとみられる。在来のガンとの交雑や稲の食害が懸念され、14年に特定外来生物に指定された。

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  外来種カナダガン