2015年10月25日日曜日

神奈川県自然保護協会 設立50周年記念イベント

2016年2月11日(木・祝)~15日(月)
■さがみ自然フォーラム〈パネル展示・講演会など〉

企画展
①野生の生きものとどう付きあうか
②神奈川の生物多様性ホットスポット
③県内自然保護団体

<パネル展示>参加無料
●会場:アミューあつぎ 5Fギャラリー
厚木市中町 2 丁目12-15(小田急小田原線 本厚木駅東口から徒歩5分)
●時間:9時~18時



主催: 特定非営利活動法人神奈川県自然保護協会     理事長 藤崎英輔
連絡先・事務局 〒 243-0816 神奈川県厚木市林 5 - 15 - 10 青砥航次

2015年10月24日土曜日

次世代に残したい神奈川の自然

第8回 沼代の棚田
                                     小田原市  頼 ウメ子

 小田原市の東の外れに40 軒程の小さな集落があります。そしてその足元には緩やかなカーブを描きながら棚田が広がります。ここがサシバプロジェクトチームの舞台です。今も交通の便が悪く時代の波から取り残されたような印象を受けますが、古老によれば500 年以上も前に小田原攻めでやって来た武田軍の残党が住み着いたと言いますし、年貢は小田原藩ではなく江戸のとある藩に納めたと言い、なんとも歴史のある集落のようです。
 山間の狭い土地ながら米、ミカン、玉ねぎ等、四季折々の作物を栽培し豊かな暮らしぶりが垣間見えます。ただここでも若者は外に出るか会社勤めで、棚田の働き手は皆高齢者です。そのため次第に棚田は荒れて行き、それにつれ10 年程前からサシバの繁殖は無くなりました。
 調査を進めるにつれ、想像以上に豊かな自然が残っている事が分かりました。特に水生動物は驚くばかりで、専門家は「沼代の奇跡」とその豊かさを表現しました。これまで神奈川レッドデーター生物の絶滅危惧種や準絶滅危惧種等要注意種以上に該当する水生動物が12種も見つかりこれはまさに奇跡です。サシバはこれらの生物に支えられていたのですね。それでも昔に比べれば大いに数は減ったと村人は嘆きます。層をなした岩肌から滴り落ちる水は清冽ながらも養分が多く、サシバプロジェクトチームが作る米は味が良く、クリスマスプレゼントをしている施設にも好評です。
 小田原市の補助金は、草刈りの機械化とそれに続く米作りへと大きく歩を進めてくれましたが、忘れてはならないのは地元の若者の農業集団が作られた事です。都会暮しから戻った青年を中心に輪は広がり、次々と荒れ地を水田へ変えて行きました。美しい棚田を復活したいと願う若者の思いは我々をも大いに刺激しました。
 サシバへの理解を深めようと折に触れ流した回覧板が彼らの背中をそっと押した事を後で知りました。何も無いように見えた棚田にこれ程の貴重な生き物が棲みついていた事を初めて知ったのだそうです。
 足を踏み入れて今年で6年。小田原市にありながら訪れる事がなかった沼代です。サシバの営巣が途絶えた事、そして渡りの中継地・矢倉岳を通過するサシバが減少した事がこの地へと我々を誘いましたが、見知らぬ土地に踏み込む難しさを実感した日々でもありました。鳥の保護とはいえ荒れ地の草を刈らせて欲しいとのいきなりのお願いは、地元には理解を越えていたのでしょう。とは言え棚田の現状を見れば最後のチャンスとの思いもあったのかもしれません。自治会の会議にかけ地主から申し出があれば認めるという返事でした。幸い、地元の若者が名乗りを上げ、活動は動き出しましたが、開発したい時には直ぐにでも出て行って欲しいとの事で、船出は中々厳しいものでした。

何事も時間が解決してくれますね。真冬でも真夏でも黙々と汗を流す懸命な姿に心が動いたのでしょう。遠巻きに眺めていた村人が草刈りを申し込んで来るようになり、放置田は次第に消えて行きました。しかし従事者の高齢化はいかんともし難く、整備するそばから新たな放置田が増えて行くジレンマを味わいました。
 そうした中、最近何年も荒れたままだった竹藪や果樹園を地主自らが切り開く動きを見せています。思いがけない事でした。草や竹が払われた跡に現れた棚田にサシバの舞う日もそう遠くはないと胸が熱くなりました。

丹沢ブナ党シンポジウム

- 熊踊る森を目指して - クマから丹沢を考える 

●11月22日( 日) 13:00~16:30
●場  所:横浜市従会館 横浜市西区宮崎町25 電話045-241-5866
●記念講演: 金井塚 務 
    「ツキノワグマとの共生を目指して」広島フィールドミュージアム会長

●パネリスト: 金井塚 務 
       (広島フィールドミュージアム会長)
      坂口 裕佳 
       (神奈川県自然環境保全センター・ワイルドライフレンジャー)
      田村 淳  
       (神奈川県自然環境保全センター・主任研究員)
      岡林 良一 
       (元津久井町町史自然部会動物調査員)

●司  会: 梶谷 敏夫 (丹沢ブナ党代表)
●主  催: 丹沢ブナ党 〒223-0051 横浜市港北区蓑輪町3-3-8 
                ℡ 045-563-3953
 

神奈川支部 会員フォーラム2015 


 12月5日、大和市泉の森「しらかしの家」にて、県央ふれあい探鳥会の
主催で開催。約80名の参加者がありました。
 

「しらかしの家」


鈴木支部長の挨拶
林庭幹事の切り絵作品
2階のふれあい探鳥会の展示
*写真はクリックすると拡大できます


●日  時:12月5日(土)13 時開場 13 時30 分開会 16 時30 分閉会

●会  場:大和市泉の森「しらかしの家」多目的ルーム
       (相鉄線相模大塚駅北口より徒歩15 分)

●会員発表:秦野での鷹の渡りの観察(臼井英夫さん)
      探鳥自転車旅(大橋雅敏さん)
      野外で生き物を描いてみよう(藤井真由美さん)ほか。

プログラムとしては役員紹介・活動報告・意見交換なども、またカレンダーや鳥類目録などの頒布も行います。会員の皆様のお越しをお待ちしております。



第14 回 BINOS 研究発表会報告


 11月3日 バイノス研究発表会が開催されました。
約70名の参加がありました。楽しい発表や充実の研究内容で議論も
充実していました。是非身近な野鳥を調べてみましょう。




●2015 年11 月3 日(祝)13:30 ~ 16:30 (開場 13:00)
●場 所:かながわ県民センター 301 会議室
●アクセス:横浜駅西口・きた西口より徒歩5分

●発表題目
1 石川県輪島市で保護されたアオバトの体重の推移と換羽との関係
  ……………………………………(こまたん:斎藤 常實・金子 典芳)
2 大磯町照ヶ崎海岸で保護されたアオバトの産卵
……………………………………(こまたん:金子 典芳)
3 横浜自然観察の森での21 年にわたる鳥類相多様性の変化
…………………………………… (藤田 剛)


4 横浜市のカラス類の集団ねぐら調査2014 ~ 2015
……………………………………………… (石井 隆)
5 横浜市港南区久良岐公園のカラス類ねぐら1 年間の記録
……………………………………… (石井 隆)
6 大磯丘陵での一年を通じた夜明け時間帯の鳥類定点聞き取り調査
…………………………(大坂 英樹)
7 県立津久井湖城山公園で見つかったミツユビカモメ
……………………………………………(清水 海渡)

2015年10月11日日曜日

神奈川県自然保護協会 設立50周年記念

「はじめよう! かながわの自然を未来へ」

シンポジウム  かながわの生物多様性ホットスポット

1 目的
 人が人らしく成長し、健全な生活をし、社会を築く上で自然環境が豊かであることは重要である。にもかかわらず神奈川県においても多くの自然は既に失われ、現在でも、その衰退の傾向は止まったとは言いがたい。
 県内の自然をこれ以上損なわないために、保全すべき自然をリストアップし、今後の自然保護運動の指標となるよう、神奈川県自然保護協会ではこの度「かながわの生物多様性ホットスポット(仮称)」を選定した。
 このホットスポットの意義と重要性を広く社会に訴えるためにこのシンポジウムを開催する。

2 主催 NPO法人神奈川県自然保護協会

3 後援(依頼予定)
神奈川県 神奈川県教育委員会
(公財)日本自然保護協会 (公財)かながわトラストみどり財団

4 会場
フジサワ名店ビル6階 イベントホール
      (藤沢市南藤沢 2-1-1 藤沢駅南口から徒歩1分)



5 日時 2015年11月14日(土) 13時00分(開場12時45分)~17時00分)

6 次第
13:00 挨拶 藤崎英輔理事長
13:05 基調報告;ホットスポット選定の経過と意義  村上雄秀(IGES国際生態学センター) 
13:20  植物について 勝山輝男氏(神奈川県立生命の星・地球博物館)
13:50 昆虫について 高桑正敏氏(元神奈川県立生命の星・地球博物館)
14:20 鳥類について 石井 隆氏(日本野鳥の会神奈川支部)
14:50  陸域魚類について 勝呂尚之氏(神奈川県水産技術センター内水面試験場)
15:20  海域魚類について 林 公義氏(元横須賀市自然・人文博物館)
15:50 三浦半島の自然と神奈川県の両生類・爬虫類
天白牧夫氏(NPO法人三浦半島生物多様性保全)

 休憩(16:20-16:30)
16:30 総合討論(会場との自由討論)
16:55 今後の取り組み 青砥航次副理事長
17:00 終了

2015年10月5日月曜日

神奈川県自然保護協会 設立50周年記念イベント

三カ所で開催 パネル展示/活動報告/記念講演/コンサート/交流会etc.

2015年10月12日(月・祝)~13日(火)新都市プラザ
                 〈パネル展示など〉
●時間: 11時~18時
●会場:新都市プラザ(横浜駅東口地下 イベント広場 そごう百貨店入口前)
●参加無料

<パネル展示>

〈プロローグ〉かながわの自然と神奈川県自然保護協会の活動50年の歩み
高度経済成長期以降の神奈川の自然の変遷を概観し、50年の自然保護活動と支えた人を写真と解説で

1 命つなぐ神奈川の自然〈特色と課題〉
航空写真で見る神奈川の過去と今、部分:丹沢・箱根・三浦・相模川・多摩丘陵ほか
山・里地里山・川・街・海をつなぐ自然・命の循環を写真と解説で

2 命かがやく神奈川の自然〈守りたい自然・神奈川のホットスポット〉
代表的なホットスポットの写真と解説・地図で身近にある自然の意味と大切さを

3 自然を守る人たち〈活動団体の紹介〉
県内の自然保護活動団体の中から、地域・活動テーマなどを勘案して 10 数団体を写真と解説で

〈エピローグ〉かながわの自然の未来
(イラスト:藤沢西高校美術部の皆さん 丹沢・箱根・相模湾・街の緑ほかの夢を描く)

〈市民からのメッセージ〉神奈川の自然への一人ひとりの思いを付箋にし、壁面展示

コンサート>「酒井悦子 自然をうたう」

 ●12日のみ 午後1時と3時の2回

 ソプラノ歌手 酒井悦子さんによる自然にかかわる歌 
(酒井悦子さん:オペラなどの演奏活動の傍ら、福祉施設訪問、コンサートや後進の指導などにも力
を注いでいる方です。音楽夢工房オフェリア・メンバー、ぐるーぷなーべ会員。二期会会員。日伊協
会会員。

●コンサート曲目(予定)  (25分)

♫ oveer the rainbow

♫ 日本の四季 メドレー
どこかで春が  どじょっこふなっこ  春の小川  茶摘み  夏は来ぬ  われは海の子 里の
秋  もみじ  虫の声  冬景色  雪  雪の降る街を  

♫ 花の名前がついている歌
のばら(シューベルト)  エーデルワイス(ミュージカル)  忘れな草(カンツォーネ)

♫ 見上げてごらん夜の星を(会場の皆さんと一緒に)

空を見上げて虹から始まり、自然豊かな日本の四季を聞いてもらい、花の名前のついている歌、最後
に空に戻るとの構成です。


2015年10月17日(土)
 神奈川労働プラザ〈記念講演・活動報告会・パネル展示、懇親・交流会〉
はじめよう! かながわの自然を未来へ 
~つくろう! 山・里・川・海と街をむすぶ「ひとネット」~

<パネル展示>参加無料

●会場:神奈川労働プラザ(3階ロビー)
(〒231-0026 横浜市中区寿町1-4 JR 石川町駅北口から徒歩3分)
●時間:11時~17時
●展示内容:新都市ホールに展示したパネル展示+それ以外の自然保護活動団体の活動内容

<記念講演&自然保護活動団体報告>参加無料
●会場:神奈川労働プラザ(3 階多目的ホール)
●時間:13時~17時
●記念講演:新堀豊彦(前神奈川県自然保護協会理事長) 13時~14時30分
●自然保護活動団体報告:15時~17時 (6 ~ 8 団体)

<懇親・交流会>
●会場:神奈川労働プラザ(9 階 レストラン)
●時間:17時~18時30分 会費:1人3000円




2016年2月11日(木・祝)~15日(月) 
さがみ自然フォーラム〈パネル展示・講演会など〉


企画展
①野生の生きものとどう付きあうか
②神奈川の生物多様性ホットスポット
③県内自然保護団体

<パネル展示>参加無料
●会場:アミューあつぎ 5Fギャラリー
厚木市中町 2 丁目12-15(小田急小田原線 本厚木駅東口から徒歩5分)
●時間:9時~18時


主催: 特定非営利活動法人神奈川県自然保護協会     理事長 藤崎英輔
連絡先・事務局 〒 243-0816 神奈川県厚木市林 5 - 15 - 10 青砥航次