2017年7月31日月曜日

植物と鳥をとりまく関係のとりどり

 
藤沢探鳥クラブ2017年度講演会
(どなたでもご参加いただけます・ 申し込み不要)

講師 立教大学・I C U・東京農工大学非常勤講師 
日本植物友の会理事 理学博士 多田 多恵子 氏



 植物と鳥は、互いの生活や繁殖において、直接的・間接的に大きく影響を及ぼし、依存しあっています。 多くの鳥が植物の実や種子を重要な食糧源としています。このとき鳥の種類によって、実や種子を破壊する破壊者となる場合と種子散布者となる場合があります。植物と種子散布者である鳥は互いに助け合う関係ですが、そこには微妙な駆け引きがあります。一度に多量に食べられず、すこしずつ何回にも分けて食べられるよう、植物はわざと苦みや渋みを実に潜ませています。わたしはこれを「ちょっとだけよの法則」と呼んでいます。植物の実が一度に熟さずにすこしずつ時間をおいて熟すのも、「ちょっとだけよ」の別戦略です。 堅い殻のナッツを貯食する鳥もいます。ヤマガラはエゴノキの種子を食べますが、一部を蓄えて散布します。
 植物と鳥の間には、他にもさまざまな関係があります。花の蜜を吸って花粉を運ぶ送粉者となる鳥もいます。アメリカ大陸に真っ赤な花が多いのは、そこに花の蜜を吸うハチドリがいたからです。
 多くの鳥は植物を食べる虫を餌として利用しています。このことは、間接的に鳥が植物の成長や繁殖を助けているということです。お返しに、植物は鳥に営巣場所や休息場所、食事場所、ねぐらを提供し、また営巣の巣材を提供しています。植物と鳥の間には、種子散布や送粉の関係だけでなく、さまざまな共生関係があるのです。
♪鳥と植物相互のしたたかな戦略を多田多恵子先生にひも解いていただきます♪

■日 時 : 2017 年9 3 日()  午前10 時30 分~ 12 時30 分 ( 開場10 時)
■会 場 : フジサワ名店ビル6 階イベントホール (藤沢市南藤沢2-1-1) 駐車場はありません
■参加費 : 資料代等200 円 
■主 催 : 藤沢探鳥クラブ  
■後 援 : 藤沢市 
■問い合わせ先 : 藤山 TEL 0466 - 25 - 1817
会場案内図        
*フジサワ名店ビルの開館時間は10 時です。早くお越しになられたときはビルの外でお待ちいただきます。
ご了承ください。


JR 藤沢駅下車徒歩3分、南口側 リエール内を通り、3COINS店左折陸橋を渡りフジサワ名店ビル2F へ直結、イベントホールはエレベーター6階で降り、目の前エスカレーターの場合は、6階へ上がった先右折すぐ(地図 右方向大船、左方向辻堂)