今、丹沢の自然は、ブナ枯死の進行、鹿の採食圧による林床植生の衰退と、それに伴う生き物たちを育む生態系の劣化が著しく、危機的な状況を強めております。そうした中で、登山道をレース形式では知る山岳耐久レースが丹沢山中でも開催されるようになり、日常的に登山道を走るランナーも増えつつあって、山の利用の在り方として大きな論議を呼んでおります。山に関する考え方に大きな変化が生じつつあるのです。
首都圏から日帰りできる丹沢は、自然が危機的な状況にありながら、今なお健康なブナ林が残り、多くの生きものたちを育む魅力ある山でもあります。私たちは、日本の山の、そして近くて深い丹沢の魅力と、その山への本来ある接し方について考えたいと思い、下記よりシンポジウムを開催致します。
日時 11月17日(日) 13:00~16:30
場所 横浜市 従会館 横浜市西区宮崎町25 電話045(241)5866
記念公演 松田宏也(登山家「ミニヤコンカ奇跡の生還」著者)
「私を生かしてくれた日本の山」
パネル討論 「日本の山の魅力、そして私たちは山にいかに接するべきか」
パネリスト 松田宏也 鈴木澄雄(山岳写真家)・渡部和子(只見町ブナセンター主任指導員、ガイド)・渡辺三男(神奈川県勤労者山岳連盟会長)
司会 梶谷敏夫(丹沢ブナ党代表)
主催 丹沢ブナ党 〒223-0051 横浜市港北区蓑輪町3-3-8 TEL045-563-3953