2019年9月21日土曜日

イソヒヨドリ調査のご協力お願い

イソヒヨドリ 撮影:北野美穂子
かつて、イソヒヨドリはまさに“磯(いそ)鵯(ひよどり)”で海岸線の岩場の多い地域に限定して生息していました。それが海岸線から離れた場所で目立ちだしたのは1970年代からで、神奈川県下でその傾向が顕著になり80年代になると市街地のビルや工場、高層マンションなどでの繁殖が観察されるようになりました。その傾向は他の首都圏でも同様にみられ1985年には「海なし県」の埼玉でも東京湾から50㎞内陸に入った入間市の高層マンションの屋上付近に営巣し、巣立ちまで記録されました。その後この傾向は首都圏各地で観察され、東京都では東京湾から40㎞内陸に入った丘陵地の八王子市一帯で数十番(つが)いの営巣が記録され、年々分布を広げています。また、都心部の渋谷でも繁殖していることは確実です。
いまやイソヒヨドリの内陸部進出は全国的な現象で、「何らかの環境変化と関係していないか」調査することになりした。まずは、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県)でのデータの収集を始めます。より多くのデータを集積するためご協力をお願いします。

【イソヒヨドリ・生息・繁殖分布調査要領】
1. イソヒヨドリの生息・行動に関する情報:基本的に専用記入シートでお願いします。
1) 観察した年・月・日
2) 観察した場所・住所・地名(わかれば緯度・経度)
3) 雌・雄、若鳥などの区別
4) 環境(たとえば、5階建てビルの屋上角で囀(さえず)っていたなど)
5) 行動に関する情報(詳しく書いていただければ、資料をもとにこちらで判断します)
※ 詳しくは専用記入シート(支部のHPからダウンロードできます)をごらんください。

2. 問合せ先・調査データ送付先:都市鳥研究会・事務局
住所:〒351-0114 埼玉県和光市本町31-16-901 都市鳥研究会
メールアドレス:hkawachi2dreamアットマークyahoo.co.jp
電話・fax:048-462-7141
電話で問合せの場合、イソヒヨドリの件とお伝えください。